山頭火の言葉
どうにもこうにもならなくなって初めて真実の道が開く。
地獄から天国への道が最も險しいそして最も尊い道である。
真に生きるということは真に苦しむということである。
失望は悪魔を生み、絶望は神を生む。
自己に向かって祈れ、もしも祈らざるを得ないならば、
苦悩は自己を造る。そして神を造る。
まことの個性は地獄のカマドから焼き出される、地獄の火をくぐった個性でなければまことの熱がない。
私が求むる花は地獄のまん中に咲いている。
「忍ぶものは勝つ、光は闇の奥から来る。」
<作:種田山頭火>
あなたはこの一節を、自らの言葉として理解できるであろうか。
もしかしてあなたが死を目の前にした経験があるならば、そして、その限りない孤独を味わっていたならば、
この言葉はきっと静かにあなたの傍に寄り添うだろう。
人は死を受け入れざるを得ない絶望の中で光を見る。
自己に向かって祈ることを知った瞬間、苦悩は神となる。
苦悩は闇の奥から光を放つ。
そしてその体験が、宇宙の真理にたどり着く糸口となる。
地球規模の時間で物事が見え始める。
そして何事にも恐れを感じなくなった時、人生の真理が見えて来る。
多くの患者さんに富士山を見て戴く意義がここにある。
自分もこの素晴らしい大自然の一部であると感じて欲しい。
2015年12月1日 岳 丸山
岳丸山 富士山写真展 〜豊饒の峰〜
2016年4月5日(火)〜30日(土)
10:00 〜 16:30(入館は16:00まで)
(休館日:月曜日) 4/11・18・25
*入館料 高校生以上 100円・小人 50円
沼津市芹沢光治良記念館
静岡県沼津市我入道蔓陀ケ原517-1
TEL:055-932-0255
http://www.city.numazu.shizuoka.jp/kurashi/shisetsu/serizawa/index.htm

*東京聖路加国際病院展 2015年、2016年開催分の作品を中心に展示致します。
<芹沢光治良記念館の紹介>
2012年に公開された映画、井上靖の私小説*「わが母の記」(役所広司、樹木希林主演、原田眞人監督)のクライマックスシーンが撮影された沼津市の牛臥海岸の傍にある松林にこの記念館はある。
まさに「松籟」言葉が相応しい閑静な松林の一角に、菊竹清訓氏(江戸東京博物館の設計者)設計の西洋教会をモチーフにした鉄筋コンクリートの2階建左右対称型の瀟洒な近代建築として佇む。
2階のギャラリースペースは、四方がガラス張りで自然光を取り入れ、また打ちっぱなしのコンクリートの味わいが見事である。
現在は、沼津市が所有し管理をしているが、スルガ銀行の創始者であり、芹沢光治良の心友・岡野喜一郎氏が財団を設立し、「芹沢文学館」として1970年に創立したものである。
2009年に沼津市に寄贈され「沼津市芹沢光治良記念館」として開館した。また、芹沢光治良はこの記念館の建つ沼津市我入道の生まれである。
1階は芹沢光治良の作品や、写真などを展示する展示室となっており、2階は市民ギャラリーとして沼津の様々な文化に関する展示を行っている。また3階の屋上テラスからは、我入道海岸から駿河湾までを一望できる。冬期には開館時間内で駿河湾に沈む夕陽が望める。
1階の来館者名簿をめくると、北海道から沖縄まで日本全国あまねく芹沢光治良のファンがこの館を訪れていることが分かる。
*「わが母の記」は、第35回モントリオール世界映画祭審査員特別グランプリ受賞。












*写真は、「後藤 尚 山岳写真展」 2015年10月9日(金)〜30日(金) 開催の模様です。
(注:展示は終了しました)
アクセス
岳丸山 富士山写真展 〜豊饒の峰 2016〜
2016年2月22日(月)〜27日(土)
月〜金 9:00〜17:00 *22日(月)は13:00開始
土:10:00 〜 16:00 *27日(土)は16:00終了
聖路加国際病院 第二画廊
東京都中央区明石町9−1
http://hospital.luke.ac.jp
<お問い合わせ>
聖路加サービスセンター
東京都中央区明石町8−1
TEL:03(3542)9746(代表)
*聖路加第二画廊は、病院本館2Fより旧館への渡り廊下内にございます。

<聖路加国際病院の紹介>
「なんと自由で開かれた雰囲気の病院だろうか!」
2015年1月、ご縁を戴き初めて聖路加国際病院に展示会の打ち合わせに訪れた時の印象である。
東京駅八重洲口からタクシーで10分、銀座からも徒歩で15分、近くには、築地市場、築地本願寺、国立がんセンターなど有名スポットが林立し、隅田川を背景に聳える聖路加タワーの勇姿は壮観である。正面玄関を入ると直ぐにロビーに隣接するスターバックスコーヒーが目に入り、その自由度の象徴となっているかのようである。
中央区明石町に位置するこの病院は、一日の外来患者数が3,000人という日本でも有数の先端医療を誇る総合病院であり、日野原重明名誉院長の存在と共に、その名声が全国にとどろいている。
医療を司る聖人ルカの名前に由来するこの病院は、第二次世界大戦の東京大空襲でも、その崇高なキリスト教理念に基づく施設として攻撃対象から免れ、アメリカ軍は決して爆撃することはなかったそうだ。
「人の一生は、神のひと息」
以前に日野原名誉院長が著した本の一節が、今では私の座右の銘である。その病院で展示会を開く機会を戴いた栄誉に深く感銘し感謝の念を覚える。
人を信じる事から始める慈悲深さが、館内の至るところに溢ている素晴らしい病院である。