月凪の牛着岩
  • 浜辺の沖合にある牛着岩に満月の明かりが当たり始めた。この地での月の出は、東の山間が邪魔するため深夜11時を過ぎる。
  • 撮影チャンスは満月が南中に差し掛かるまでの1時間半である。日中からの強風も深夜に近づき嘘のように鎮まった。
  • 1年に一度か二度のチャンス、年によっては出会う事のできない希有な条件である。
  • 三脚に重しを吊るし、長時間露光の準備に入る。今夜撮れる写真は多くて2枚か3枚・・・・
  • 月明かりが富士の積雪を浮き上がらせている。思わず鼓動が高ぶる。
  • あとは風と雲が出ないことを願うだけである。
  • 3年越しの一枚に、全ての神経を集中し撮影手順を何度も繰り返す。
  • 「なむさん!」
  • 祈る思いでシャッターボタンに指をかける。
牛着岩



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