コラム

富士山を撮ろう

天候を把握しよう

富士山撮影の基本中の基本(気象図の見方を学ぶ)
夏と冬の日の出の差は約2時間半
(冬至から約20日間は日の出、日没の時間はほとんど変化しない等)
各季節ごとに特徴的な撮影チャンス日があり、それは毎年数日しか違わない。

天体を把握しよう

天体の動きを把握しよう

日の出は一日一分変化し毎年ほとんど変わらない。
月の出は一日約50分変化する。
4年に一度ほぼ同じ動きをし、次に今日と同じ月が見れるのは24年後。
 
太陽と地球の距離は約1億5千万km。
月と地球の距離は(満月)約36万~(新月)41万km月齢により変化する。
気象現象のほとんどは太陽と地球そして月の位置関係に起因する(地球温暖化は別の問題)


多くの写真を見よう

「こんな撮り方があるんだ」
自分では気づかない人の感性にヒントがある。
まずは真似することが才能の入口。
そして学び続けることにより才能は開花する。
自分の心に響く構図を探す。(数ミリで写真は変わる)


イメージしよう

多岐にわたる情報の習得がきめ手。
イマジネーションが大切 「こうなるはずだ!」
(どこそこの何月の何時の何の情景はこうなるはずだ)
 
深く掘り下げることで人の考え付かない瞬間に気付き、
時として新しく感動的な写真に繋がる。


視点を定めよう

その人の全てが写真に映し出される。
同じ風景も視点を変えると違って見える不思議
見る人にもっとも伝えたいものは何かを考えてみよう。
バルブ、ブルーモーメント、紅富士、朝日、日照風景、夜から朝への時間帯で
多くの様々な写真が撮れる。


ロケハンをしよう

目的地へのアクセス、所要時間の確認が物を言う。
微妙な構図は念入りなロケハンを必要とする。
偶然に新たなポイントが見つかる可能性を含む。
明け方や夜間の撮影は三脚位置の確認を事前に。


機材の特性を知ろう

オートでは撮れない写真があることを知ろう。
ダイヤモンド富士:F22、60分の1秒、ISO50が基本。
偶数羽のレンズはその枚数と同じ数だけ、奇数のレンズはその倍の数の光条が出る、
被写界深度の法則を押さえる。
カメラの物理的動作を活用しよう(ISO感度設定等)


科学しよう

「何時、何故、何処に雲海は発生するのか?」を考えてみよう。
光の波長で一番長いのは赤、一番短いのは紫。
その外側にある紫外線は人には見えない。
紅富士や赤富士の現象はこの法則に起因する等…


自然を感じよう

自然に対しひざまづく心を忘れない。
山川草木、森羅万象に興味を抱こう。
古の人の言葉に耳を傾けよう(和歌、俳句、紀行文等)
歳時記や季語の中に撮影のヒントが隠れている。


武士道を忘れない

すべての出会いが一期一会、末期の目を忘れない。
遅れてきた人への「惻隠の情」(おもいやり)と
遅れてしまった時の「いさぎよさ」を忘れない。