12月、この地では日の出の位置が富士山に一番近づく。満月の澄みきった夜、宝石箱のように諏訪の街明かりが輝く。夜明けとともにそれまで月明かりに雪の白さだけを映していた山々が姿を現す。八ヶ岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳、北岳、仙丈岳、赤石岳、木曾駒ケ岳、辺りを見渡すと、南アルプス、中央アルプス、北アルプスなど、日本アルプス全体が一望できる。撮影後、ふと後ろを振り返ると、槍ヶ岳の左稜線に満月が沈もうとしている。山際に近づいた月はやや黄色みを帯び、北アルプスの山々は明け方の深い青に染まっていた。 写真をクリックすると拡大します。 前のページ へ Gallery へ 次のページ へ